巻き肩と猫背の違いとは？肩こりが改善しない人に多い姿勢の特徴

「肩こりで整体やマッサージに通っているのに、すぐ元に戻る」

「その場では楽になるけど、根本的に改善している感じがしない」

こうした悩みを抱えている方に多いのが、姿勢の問題、特に巻き肩や猫背といった不良姿勢が原因になっているケースです。

一見よく似ているこの2つの姿勢ですが、実は原因・体への影響・改善方法は大きく異なります。

この記事では、

• 巻き肩と猫背の違い

• 肩こりが改善しない人に共通する姿勢の特徴

• 自分がどちらのタイプか見分けるポイント

を整体的な視点からわかりやすく解説します。

---

巻き肩とは？肩こりが長引く人に多い姿勢

巻き肩とは、肩が前方・内側に入り込んだ状態の姿勢を指します。

横から見ると、肩が耳よりも前に出ており、胸が縮こまったような形になります。

巻き肩の主な特徴

• 肩が内に巻き込まれている

• 鎖骨が埋もれて見える

• 腕が内向きになりやすい

• 胸が張れず、呼吸が浅い

• 肩甲骨が外に流れて動きにくい

巻き肩と肩こりの深い関係

巻き肩になると、

• 胸の筋肉（大胸筋・小胸筋）が硬く縮む

• 肩甲骨が正しく動かなくなる

• 首・肩の筋肉が常に引っ張られる

この状態が続くことで、慢性的な肩こり・首こり・背中の張りにつながります。

特にデスクワークやスマホ時間が長い方は、無意識のうちに巻き肩がクセになっているケースが非常に多いです。

---

猫背とは？全身バランスが崩れやすい姿勢

猫背は、背中全体が丸くなり、頭が前に突き出た姿勢です。

背骨のカーブが崩れ、体全体のバランスが乱れやすくなります。

猫背の主な特徴

• 背中が丸くなっている

• 頭が前に出ている（ストレートネックを併発しやすい）

• 腰が丸まりやすい

• 見た目が疲れて見える

• 長時間座ると腰や背中がつらい

猫背と肩こりの関係

猫背になると頭の重さ（約5〜6kg）を首や肩だけで支える状態になります。

その結果、

• 首・肩への負担が増える

• 肩こりだけでなく頭痛や眼精疲労が出やすい

• 自律神経の乱れにつながる

といった不調を引き起こしやすくなります。

---

巻き肩と猫背の決定的な違い

巻き肩と猫背は同時に起こることもありますが、原因とアプローチは異なります。

肩こりが改善しない人は、巻き肩だけをストレッチしても不十分、または猫背だけを意識しても足りないことが多いのです。

---

肩こりが改善しない人に多い姿勢の特徴

以下に当てはまる方は、巻き肩や猫背が根本原因になっている可能性が高いです。

• 肩を揉んでもすぐ戻る

• 肩甲骨が動かしにくい

• 深呼吸がしにくい

• デスクワーク後に肩が重だるい

• 姿勢を正そうとしても長続きしない

これらは筋肉の問題だけでなく、姿勢バランスの崩れが関係しています。

---

自分が巻き肩か猫背かチェックする方法

壁チェック

1. 壁にかかと・お尻・背中をつけて立つ

2. 肩や後頭部が自然につくか確認

• 肩が壁につかない → 巻き肩傾向

• 後頭部がつかない → 猫背・首の前傾傾向

両方当てはまる場合は、巻き肩＋猫背の複合タイプの可能性があります。

---

巻き肩・猫背を改善するために大切なこと

重要なのは、「肩こり＝肩だけの問題」と考えないことです。

• 巻き肩 → 胸・肩甲骨・呼吸

• 猫背 → 背骨・骨盤・首

それぞれに合ったアプローチを行うことで、肩こりは戻りにくい状態へと変わっていきます。

---

まとめ｜肩こり改善のカギは姿勢の見直し

肩こりがなかなか改善しない場合、その原因は巻き肩や猫背といった姿勢のクセにあることが少なくありません。

• 巻き肩は「肩の位置」の問題

• 猫背は「背骨全体」の問題

自分の姿勢タイプを正しく知り、根本から整えることで、肩こり・首こりの改善につながります。

「何をしても肩こりが良くならない」そんな方こそ、一度姿勢から見直してみることが大切です。