「マッサージを受けても、すぐに肩こりが戻る」
「デスクワークをしていると、夕方には必ず肩が重くなる」
このような慢性的な肩こりに悩んでいる方の多くに共通しているのが、猫背姿勢です。
実は、猫背は肩こりを一時的に起こすだけでなく、慢性化させる構造的な原因になります。
この記事では、
-
猫背が肩こりを慢性化させる具体的なメカニズム
-
なぜ「肩だけ揉んでも良くならない」のか
-
肩こりを根本から改善するために必要な考え方
を、整体的な視点でわかりやすく解説します。
猫背とは?肩こりと深く関係する姿勢の崩れ
猫背とは、単に「背中が丸い姿勢」ではありません。
猫背で起こっている体の変化
-
頭が前に突き出る(頭部前方位)
-
背中(胸椎)が丸まる
-
肩が内側に入り、巻き肩になる
-
首・肩・背中の筋肉が常に引っ張られる
この状態が続くことで、肩周りの筋肉に常に負担がかかり続ける姿勢になります。
猫背が肩こりを慢性化させる3つのメカニズム
① 頭の重さが肩に直接のしかかる
人の頭の重さは約5〜6kgあります。
猫背になると、この重さが本来支えられる位置よりも前にズレます。
すると、
-
首
-
肩
-
肩甲骨周囲
の筋肉が、頭を落とさないために常に緊張します。
この「無意識の力み」が続くことで、肩こりが慢性化します。
② 肩甲骨が動かなくなり、血流が悪化する
猫背姿勢では、肩甲骨が外側に広がり、動きが悪くなります。
肩甲骨が固まると、
-
肩周りの血流が低下
-
老廃物が溜まりやすくなる
-
筋肉が回復しにくくなる
結果として、疲労が抜けない → さらに肩こりが強くなるという悪循環に陥ります。
③ 呼吸が浅くなり、筋肉が緊張しやすくなる
猫背になると胸が圧迫され、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅い状態が続くと、
-
自律神経が乱れやすい
-
筋肉がリラックスできない
-
肩や首が常に力んだ状態になる
この状態では、マッサージをしても一時的に楽になるだけで、すぐに肩こりが戻ってしまいます。
なぜ肩を揉んでも肩こりが改善しないのか?
慢性的な肩こりの多くは、肩そのものが原因ではありません。
原因は、
-
猫背
-
巻き肩
-
姿勢バランスの崩れ
-
肩甲骨・背骨の動きの低下
つまり、「結果として肩がこっている」状態なのです。
そのため、
-
肩だけを揉む
-
電気を当てる
-
湿布を貼る
といった対処では、根本改善にはつながりません。
肩こりを改善するには「猫背の改善」が必須
慢性的な肩こりを改善するためには、猫背を含めた姿勢全体の調整が欠かせません。
整体的に重要なポイント
-
背骨(特に胸椎)の動きを出す
-
肩甲骨の可動域を広げる
-
胸・肋骨の柔軟性を取り戻す
-
頭の位置を正しい重心に戻す
これらを整えることで、肩にかかる負担そのものを減らすことができます。
セルフケアだけで改善しない理由
最近は、
「猫背改善ストレッチ」
「肩こりセルフケア」
などの情報も多く見られます。
ただし、
-
正しい姿勢がわからない
-
どこを動かすべきか判断できない
-
体の歪みを自分で修正できない
といった理由から、セルフケアだけでは限界があるのも事実です。
特に慢性的な肩こりの場合、一度専門的に姿勢をチェックし、整えることが改善の近道になります。
猫背を整えることで肩こりは変わる
猫背が改善されると、
-
肩の力が自然に抜ける
-
肩甲骨が動きやすくなる
-
呼吸が深くなる
-
肩こりが起こりにくくなる
という変化が起こります。
「肩こりは体質だから仕方ない」
そう思っている方ほど、姿勢を見直す価値があります。
まとめ|肩こりを繰り返すなら猫背から見直そう
慢性的な肩こりの多くは、猫背によって作られた体の使い方のクセが原因です。
-
肩を揉んでもすぐ戻る
-
デスクワークで肩こりが悪化する
-
首や背中も一緒につらい
このような方は、肩だけでなく姿勢全体を整える視点が必要です。
猫背を改善することは、肩こりを「その場しのぎ」から「根本改善」へ変える第一歩です。













お電話ありがとうございます、
整体LIGHT仙台ハピナ名掛丁店でございます。