なぜか息苦しい…仙台の専門家が教える「ガチガチの肩」が呼吸を邪魔する理由

「最近、深呼吸がしづらい」「しっかり空気を吸えている気がしない」と感じることはありませんか?

その息苦しさ、実は肺や心臓の病気ではなく、あなたの「ガチガチに固まった肩」が原因かもしれません。

仙台で多くの体のお悩みに向き合ってきた専門家の視点から、肩こりと呼吸の意外な関係性と、今日からできる解消法を詳しく解説します。

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なぜ「肩こり」で息苦しくなるのか?

「肩が凝っているだけなのに、なぜ呼吸まで苦しくなるの?」と不思議に思うかもしれません。

しかし、解剖学的に見れば、肩と呼吸は切っても切れない関係にあります。

1. 肋骨の動きを筋肉がブロックしている

呼吸をする際、私たちの肋骨はカゴのように膨らんだり閉じたりして、肺に空気を取り込みます。この動きをサポートしているのが、首から肩、背中にかけて付着している筋肉(斜角筋や小胸筋など)です。 肩がガチガチに固まると、これらの筋肉が肋骨を上から押さえつけてしまい、「胸郭(きょうかく)」という呼吸の器が広がらなくなってしまうのです。

2. 「巻き肩」が肺を圧迫する

デスクワークやスマホ操作で長時間前かがみの姿勢が続くと、肩が内側に入り込む「巻き肩」になります。巻き肩になると胸側の筋肉が縮こまり、物理的に肺が膨らむスペースを狭めてしまいます。 浅い呼吸が続くことで、脳は常に「酸素が足りない」という軽いパニック状態を感じ、それが「息苦しさ」の正体となります。

3. 自律神経の乱れ

肩こりがひどくなると、首周りの神経も圧迫されやすくなります。呼吸は自律神経によってコントロールされているため、筋肉の緊張が交感神経を優位にし、さらに呼吸を浅く、速くさせてしまうという負のスパイラルに陥ります。


放置すると怖い「隠れ酸欠」のリスク

「ただの肩こりだから」と放置していると、呼吸が浅い状態が当たり前(慢性化)になってしまいます。

専門用語ではこれを「努力性呼吸」や「浅速呼吸」と呼びますが、体には以下のような悪影響が及びます。

  • 慢性的な疲労感: 酸素不足で細胞のエネルギー産生が落ち、寝ても疲れが取れなくなります。

  • 集中力の低下: 脳への酸素供給が減り、仕事のミスが増えたり、イライラしやすくなります。

  • 睡眠の質の低下: 呼吸が浅いと深い眠りに入れず、朝から体が重い状態が続きます。

  • 頭痛・めまい: 首肩の緊張が限界を超えると、血流障害による頭痛を引き起こします。


仙台の専門家が伝授!呼吸をラクにするセルフチェック

まずは、あなたの肩こりがどの程度呼吸を邪魔しているかチェックしてみましょう。

  1. 鎖骨の下をグッと押してみる: 鎖骨のすぐ下、胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)を指で押して強い痛みを感じる場合、巻き肩が進行し、肺の広がりを阻害している可能性が高いです。

  2. バンザイをして耳の横まで腕が上がるか: 壁に背をつけて立ち、腕を上げます。耳の横まで真っ直ぐ上がらない、あるいは上げる時に腰が反ってしまう方は、背中(広背筋)が固まり、呼吸のための筋肉が機能していません。

  3. 10秒間、吐き続けられるか: 大きく息を吸って、細く長く吐き出します。10秒持たずに苦しくなる場合は、横隔膜の動きが極端に悪くなっています。


ガチガチ肩をほどいて「深い呼吸」を取り戻す3ステップ

仙台の整体現場でも推奨している、即効性の高いセルフケアをご紹介します。

ポイントは「無理に吸おうとせず、まず緩めること」です。

ステップ1:胸を開く「壁ストレッチ」

まずは、肺の通り道を塞いでいる胸の筋肉を伸ばします。

  • 壁の横に立ち、肘を90度に曲げて壁に引っかけます。

  • そのまま体を反対側へゆっくりひねります。

  • 胸の筋肉がピーンと伸びた状態で20秒キープ。これを左右行います。 これだけで、一気に肺に空気が入りやすくなるのを実感できるはずです。

ステップ2:肩甲骨を剥がす「後ろバイバイ」

肩甲骨が背中に張り付いていると、肺は広がりません。

  • 背中の後ろで両手を組みます。

  • 肩甲骨を中央に寄せるように意識しながら、組んだ手をゆっくり上に持ち上げます。

  • 鼻から吸って、口から細く長く吐くのを3回繰り返します。

ステップ3:魔法の呼吸法「1:2の法則」

筋肉が緩んできたら、呼吸のリズムを整えます。

  • 鼻から3秒かけて吸います。

  • その倍の「6秒」かけて、口からゆっくり吐き出します。 「吐く」ことを意識すると、反動で自然と深い空気が入ってくるようになります。


専門家からのアドバイス:なぜ「自分だけでは限界」があるのか?

セルフケアは非常に大切ですが、長年積み重なった「ガチガチ肩」は、筋肉の表面だけでなく、深い部分の「筋膜の癒着」や「骨格の歪み」が原因であることも多いです。

特に仙台の冬は寒さで無意識に肩をすくめるため、筋肉がより硬くなりやすい傾向にあります。

「ストレッチをしてもすぐに戻ってしまう」「息苦しさが何日も続いている」という場合は、無理をせずプロの手を借りるのも一つの手です。

骨格を正しい位置に戻し、呼吸に関わる筋肉(呼吸筋)を柔軟にすることで、驚くほど体が軽く、呼吸が深くスムーズになります。


まとめ:深い呼吸は「健康の土台」

「息苦しい」というサインは、体からのSOSです。

肩こりは単なる筋肉のコリではなく、生命維持に欠かせない「呼吸」の質を下げてしまう大きな問題です。

今回ご紹介したストレッチを、ぜひ仕事の合間や入浴後に取り入れてみてください。

肩の荷が下りたような感覚とともに、全身に酸素が巡り、心までスッと軽くなるはずです。

もし、自分一人ではどうにもならないほどの重だるさや息苦しさを感じているなら、一度お近くの専門家へ相談してみてください。

本来の「深く心地よい呼吸」を取り戻し、毎日をアクティブに過ごしましょう。

ブログ記事監修
草刈 嘉黎良  (整体LIGHT 仙台ハピナ名掛丁店 院長)
資格 理学療法士
理学療法士としての医学的知見に基づき、本記事の内容が正確かつ安全であることを監修しています。

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